いただきます

  • 2019.09.29 Sunday
  • 22:04

 

天高く馬肥ゆる秋・・・

秋空のキャンバスに2本の飛行機雲が

のびのびと描かれています。

 

午前4時、蕎麦侍の一日が始まります。

洗顔、髭剃り、身支度を整え、風呂掃除を終えると、

庭に出て凛とした空気に包まれ『蕎麦侍体操第一』で心身を目覚めさせ、

NHKラジオ『ラジオ深夜便』を相棒にして、蕎麦打ちにとりかかります。

 

『ラジオ深夜便』には『今日の誕生日の花と花言葉』のコーナーがあります。

毎日、「へぇ〜、そうなんだ」「一体誰がそんなこと決めたの?」と

軽く聞き流しているのですが、8月30日の放送は真剣に耳を傾けました。

蕎麦侍の誕生日だからです。

ちなみに井上陽水と同じです。(歳は10才違いますけどね〜)

「8月30日の誕生日の花は、キツネノカミソリです」

なんだかカッコいい名前だけど、どんな花だろう?

「花言葉は妖艶」

そんなこと言われても、自分にはしっくりこないけど・・・

でも、乙女座生まれという意味では、

心のどこかにもう一人の自分が潜んでいるのかもね。

 

そこで、キツネノカミソリに会いに行くことにしました。

愛知県豊田市稲武町から国道257号を車で南へ数分行くと

『← 大キツネノカミソリ群生地』という看板があり、

ずっと気になっていたので、よい機会となりました。

 

看板のある分岐を左折して県道80号を4劼曚豹覆爐函

でっかい看板がありました。

山の主たちへ「ちょっとおじゃまします」という敬意を忘れず、

怖いもの見たさにも注意を怠らず、

沢沿いの道を600mほど気持ちよく歩いていくと、

群生地に到着しました。

最盛期は過ぎていましたが、対面することができました。

その姿から、ヒガンバナの仲間だということが分かります。

でも、キツネノカミソリという名前がピンときません。

「細長い葉の形がカミソリに似ているため。

キツネは花の色がキツネの毛と似ているため。

または花が咲く時期、葉っぱがないのが奇妙で、

キツネにつままれたようだとする説もある」とのことです。

花言葉の「妖艶」は何となく感じることができましたが、

毒草であることも「怪しげな色気」につながっているのかな?

 

帰路、茶臼山高原道路のドライブを楽しみ、

放牧された牛たちとの出会いに、

NHK朝ドラ『なつぞら』のじいちゃんになった気分に浸りました。

こんな環境で生きている牛たちは幸せだろうと思うのですが、

本人、いや本牛たちはどう感じているのでしょう?

 

7月10日、NHKで凄い番組が放送されました。

タイトルは『けもの道』

京都の罠猟師・千松信也さんの700日を追ったドキュメンタリーです。

「自分で食べる物は自分で賄う」と、週4日の仕事以外は森に入り、

直径わずか12僂嶺を仕掛ける。

命のやり取りの末に肉を手にし、季節を知ることで山の恵みを得る。

子どもたちも自分の手で肉をさばく。

罠にかかったイノシシの眉間を棒で殴って失神させ、心臓をナイフで突く。

壮絶な場面ですが、肉を食べるためにはこうした現実があるのです。

勿論、我々が口にしている肉は、このように処理されていませんが、

人間以外の命を奪っていることに違いはありません。

これを残酷だと言う人は、何を食べて生きているのでしょう。

 

蕎麦侍は、蕎麦屋になる前に猟師をしていました。

勿論、本業ではなく、休日を利用して活動しました。

<後列左端が蕎麦侍>

富山村猟友会に所属し、偉大な先輩方から「生きるための手段」

「生きることの素晴らしさ」を教えていただきました。

ヘッポコ猟師だったので、獲物を逃がすことがよくありましたが、

「今度はもっと大きくなって戻って来るから大丈夫だ」と

いつも先輩方はやさしい言葉をかけてくれました。

昔の職業猟師なら、ボロカスにやられていたことでしょう。

生活がかかっているのですから当然です。

【蕎麦屋 侍】囲炉裏の間には、蕎麦侍が仕留めた鹿の角があります。

桜の木に角を立てた蕎麦侍手作りの記念品です。

庭には、不思議な石があります。

天竜川のほとりで獲物が出てくるのを待っていた時、河原で見つけたものです。

恐竜の卵かと思うほど見事に形が整っていたので、戦利品として持ち帰りました。

ナイフ・ナタと火(ライター)があれば生きていける!

貴重な体験を通じて、生きる上で大切なことを学んだ時期でした。

 

9月1日、隣の空き地を見ると、土が掘り返されていました。

「イノシシだ!」とすぐに分かりました。

好物のミミズを食べに来たのです。

愛知県から長野県に移住する時に、狩猟免許と猟銃を返納したため、

今の蕎麦侍にできることは、追い払うことだけです。

自分の土地ではありませんが、これは大変なことになると思い、

ホームセンターで、特殊な臭いの散布剤『害獣除け 木タール』と 

光を警戒する獣に効果があるという『標識ライト』を購入し、

設置しました。

しかし、全く効果はなく、被害は拡大する一方です。

とにかく【蕎麦屋 侍】への侵入を防ぐために

ポリカの波板とトラロープでにわか防護柵を作りました。

「ここを越えたら許しまへんで〜!」というメッセージです。

空き地は、ほぼ全面を荒らされ悲惨な状況ですが、

幸い左下の防護柵を越えていません。

 

そんな時、救世主が現れました。

平谷村猟友会の中村さんです。

害獣駆除のための村内巡回で気付き、声をかけてくれました。

猟師経験40年というベテランが罠と檻を設置し、

すぐにオスの大物を捕らえてくれました。

残った数頭との闘いは続きますが、

中村さんのおかげで問題解決の光が見えてきました。

ありがとうございます。よろしくお願いします!

 

しかし、イノシシは生きるために活動しているだけで、

人間を困らせようとしている訳ではありません。

人間こそが地球上の全ての生き物にとって害獣なのかもしれません。

人間の自分勝手な行いが地球温暖化の原因になっていることは明らかだし、

ポイ捨てのプラスチック製品が海洋汚染問題に繋がっています。

蕎麦侍自身、その犯人の一人なのですが、(ポイ捨ては絶対しませんが)

せめてもの償いとして、日ごろから心がけていることがあります。

それは食べ物を粗末にしないということです。

子どもの頃から、「茶碗に一粒のお米も残さない」「床に落ちたものも拾って食べる」・・・

厳しく躾けてくれた母親のおかげです。

「いただきます」とは「自分の命のために、あなたの命をいただきます」ということ。

自然の世界には必要以上の消費はありません。

今を生きるため、命をいただき合っているのです。

物の豊かさに目がくらみ、食べられるものを廃棄するという人間の愚かな行為は、

自分さえよければいいという欲望の塊にしか見えません。

一人ひとりが生活を見直し、「いただきます」という感謝の気持ちをもとに

小さな改善を積み上げていくことが、地球を救う起点になるのではないでしょうか。

この秋、どうか野のものにとって十分な山の実りがありますように。

イノシシたちよ、山へ帰っておくれ〜!

 

 

 

 

 

 

 

コメント
珍しくNHKのドキュメンタリー番組のような投稿でしたね〜(;^_^A
しかし蕎麦屋さんの前は漁師さんでしたか?
さすが大将色々とやってらっしゃる!(^^)/
でも平谷村は、自然の動物たちとの闘いなのですね〜
あまり余分な猪達を殺略すると、もののけ姫ではありませんが、獅子神さまが怒ってこられるかも知れませんよ〜(‘◇’)ゞ

ちなみに私の誕生日は9月3日です。
何故かドラえもんと同じ誕生日です!(^^;

そうそう、10月26日(土)には出かける予定です。
  • 長縄雄治(しゃちょ)
  • 2019/09/30 5:46 PM
【しゃちょ様】
漁師ではなく猟師ですよ〜!
親父の実家は渥美半島伊良湖の海を臨むメロン農家ですが、
どういう訳か蕎麦侍は山が大好きです。
地球上の生き物全てが「共生」するためには、
我々人間が生活の価値を「物の豊かさ」から「心の豊かさ」
へとシフトできるかどうかにかかっています。
野のもののおかげで、あれこれ考える機会を持つことができることは、
幸せなことだと思います。
鳥インフルエンザや豚コレラは、神様(まさに獅子神さま)の
人間の横暴に対する警鐘なのでしょうね。

しゃちょ様がドラえもんと同じ誕生日というのは納得です。
(お腹周りがそっくりだす!)
ちなみに、看板娘の娘(孫)の誕生日はミッキーマウスと同じです。

それでは10月26日に目標の進捗状況をチェックさせていただきます。


  • 蕎麦侍
  • 2019/09/30 6:31 PM
お久ぶりです。
いや〜 懐かしい写真にウットリとしておりました!
中村会長に克之さん。。皆さん若いですね!15年前でしょうか??
因みに克之さんが着ているベストは今、私がここ十年以上、克之さんに頂き大事に来ております!(^_-)-☆
小久保さんと一緒に富山でハンティングしていた頃は、ホントに楽しかったです〜✨ 本当に楽しい思い出をありがとうございます!
毎回楽しみに読んでますから〜( *´艸`)
また登場させてください。

追伸 名古屋の鉄鋼業界は今 どん底です。。。リーマンクラスがやってきたように静まり返っております。。
小久保社長が羨ましいーーーー(*´з`)
  • 国広
  • 2019/10/18 12:34 PM
【国広社長さま】
国ちゃ〜ん、お久しブリブリです!
富山村が一番元気だった時代に、男の世界を満喫でき
最高に楽しく幸せな思い出ばかりです。
特に国ちゃんの射撃の腕前は凄く、
「猟師のゴルゴ13」としてカッコよかったよ。
山頂近くで国ちゃんが仕留めたシシの大物をみんなで
力を合わせて麓まで運んだこと、今でもはっきり覚えてます。
残念ながら富山地区は人口70人を切りました。
でも、我が家にとって富山は「日本一の故郷」として
心の支えとなっています。

いつもFacebookで国ちゃんの豪遊ぶりを拝見しています。
とてもどん底とは思えませんけど・・・
やっぱりゴルゴ13ばりの精力、国ちゃんの人間力によって
まさに「おもしろき こともなき世を おもしろく」
という生き方をされているのですね。

またお会いできる日を楽しみにしています!


  • 蕎麦侍
  • 2019/10/18 7:17 PM
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