至誠

  • 2017.09.28 Thursday
  • 21:14

 

午前4時の気温は8℃、南東の中空にオリオン座が胸を張っています。

半袖短パン姿で身も心も引き締まるこの時、

「俺は生きてるぜ〜!」と力が湧いてきます。

可憐な蕎麦の花が満開となり、薪ストーブが出番を待っています。

台風18号に翻弄された9月16日からの3連休。

16日と17日は台風接近という状況でしたが、

「こんな日なら混雑がないと思って来ました」と

予想以上のお客さまにご来店いただき、営業的な被害は最小限でした。

 

台風一過の18日の朝、薪置き場の屋根が駐車場にありました。

飛距離はおよそ8m、どこにもぶつかった跡はなかったので

垣根を越えて見事に吹っ飛んだという感じです。

この薪置き場は、設計図のない蕎麦侍オリジナル現場合わせのお手製ですが、

屋根の部分は固定せずに載せるだけの構造だったため、この程度で済みました。

その他の被害は見受けられず、安堵の気持ちが心の隙を生んだのか、

とんでもない事態が!!!

 

いつもなら10時過ぎには駐車場に車が停まり始めるのですが、

この日は10時30分になっても1台もありません。

「道路に倒木があったのかな?」などと心配していると、

常連さまのお車が停まり、「あれ?今日は臨時休業???」と

大きな声が聞こえてきました。

厨房の窓から「今日は営業しますよ〜!」と叫び玄関に行くと、

な、な、なんと・・・

看板が裏側になっていました。

慌てて看板をひっくり返すと、ぞくぞくとお客さまがお見えになり、

3連休最終日を大盛況裏に終えることができました。

「本日休業」の看板を見てお帰りになられたお客さま、

誠に申し訳ありませんでした。トホホ・・・

 

さて、愛車MINIが我が家に嫁いで3年、車検となりました。

愛知県東三河地区で唯一の正規ディーラー『MINI豊川』は移転し、

7月15日に『MINI豊橋』としてオープンしたばかりです。

店舗は勿論、駐車場も広く、MINIオーナーとしては鼻高々です。

代車はMINIクーパーS『クラブマン』です。

前方から見るといかにもMINIですが、

観音開きバックドアの後ろ姿は、とてもゴツイです。

沢山の荷物が積めるので、とても便利です。

でも、横から見ると寸胴で、なんだかダックスフントみたいです。

サーフィンをやる長男は、『クラブマン』を狙っています。

家族で遊びに行く車としては、とてもいいと思います。

が、蕎麦侍は3ドアハッチバックの愛車にぞっこんだす!

 

車検は午後5時頃に完了するということで、プチドライブを楽しみました。

腹ごしらえは、蕎麦侍夫婦の大好物・うなぎを食べに浜名湖へ。

浜松市三ヶ日にある『千草』は予約ができるため、

行列に並ぶことなく美味しいうなぎにありつくことができました。

ここのうなぎの蒲焼は関東風の蒸してから焼く製法ですが、

表面がパリっと香ばしくなるよう仕上げており、
これは千草独自の焼き方で、奥浜名湖焼きと名付けたそうです。

蕎麦侍は、うなぎ1尾半の『うな重 特上』を堪能しました。

蕎麦侍には、食事時のこだわりがあります。

椅子でない場合は、正座をして食べる。(飲酒時を除く)

出されたものは米の一粒も残さず、ありがたくいただく。

これは母親が厳しく躾けてくれたおかげで身についたことです。

自分のためにしてくださった方への『まごころ』の作法です。

 

そしてもう一つ、履物を揃えることを心がけています。

特に、公共施設等のスリッパなどみんなが使うものは、

次の人が気持ちよく使えるように『まごころ』を込めて揃えます。

いくつものスリッパがバラバラになっていたら、全て揃えます。

日本人特有の『まごころ』、他の人への思いやりの心は、

世界一の美徳であり誇りだと思います。

 

【蕎麦屋 侍】の囲炉裏の間には、掛け軸があります。

今回、素晴らしいものを手に入れることができました。

東郷平八郎書の扇面『至誠』です。

『至誠』とは『まごころ』のことです。

東郷平八郎元帥は、日露戦争で連合艦隊司令長官として指揮を執り、

日本海海戦においてバルチック艦隊を破った英雄です。

蕎麦侍コレクションに東郷元帥の人形(今でいうフィギュア)がありますが、

連合艦隊旗艦・三笠の艦橋での雄姿を忠実に再現してあります。

明治か昭和初期・・・いつのものかは分かりませんが、

『開運!なんでも鑑定団』に出したいくらい見事なものです。

店内に常時飾ってありますので、どうぞご覧ください。

 

『至誠』以前に掛けてあったのが、『吉田松陰自賛肖像』です。

平成27年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の中で、

伊勢谷友介演じる吉田松陰が口にしていた

「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり」

がここに記されています。

もとは中国の孟子の言葉ですが、「誠を尽くせば、人は必ず心動かされる」

という考え方は、今の時代にこそ必要なのではないでしょうか。

 

【蕎麦屋 侍】レジ前の出口上には、『終始一誠意』の木彫の書が掛けてあります。

これは明治天皇のご宸筆を写したもので、豊川稲荷近くの骨董屋で手に入れました。

画像では分かりにくいですが、中央上部には菊のご紋が彫られています。

「終始いつに意を誠にす」と読みます。

「何事も最初から最後まで誠意をもって取り組まなければならない」

商売をさせていただく上で、肝に銘じなくてはならない言葉です。

 

蕎麦侍コレクションの中には、明治天皇に深く関わりのある人物の書もあります。

蕎麦侍が最も尊敬する剣豪・山岡鉄舟の書です。

山岡鉄舟は明治維新後、西郷隆盛のたっての依頼により

侍従として明治天皇に仕えました。

 

あまり知られていませんが、山岡鉄舟は江戸城無血開城の陰の立役者であり、

徳川慶喜の命を受け西郷隆盛と事前の会談に臨んでいます。

会談をした西郷隆盛は、後に「金もいらぬ、名誉もいらぬ、

命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ

天下の偉業は成し遂げられない」と山岡鉄舟を賞賛しています。

 

【蕎麦屋 侍】から国道153号を車で50分ほど南下すると、

香嵐渓で有名な豊田市足助町に出る手前に扶桑山大鷲院(だいじゅういん)があります。

総欅造の山門は明治16年の竣工で、

ここに山岡鉄舟筆の扁額『正法』が掲げられています。

こんな身近に山岡鉄舟の足跡があるとは、びっくりぽんだす。

正法(しょうぼう)とは、仏教で正しい法(教え)のことです。

力強い文字を見つめていると、山岡鉄舟の大きな姿が浮かんできます。

来年のNHK大河ドラマは『西郷どん』です。

山岡鉄舟を誰がどんなふうに演じるのか、今からワクワクしています。

(山岡鉄舟が登場するかどうかは定かではありませんが・・・)

 

『至誠』『誠意』『まごころ』を貫いた先人たちの生きざまは、

今をよりよく生きるための示唆に富んでいます。

今回は、少し硬い話題になってしまいましたが、

【蕎麦屋 侍】にお越しの際には、店内の展示物と対話をして

日本人であることの誇りを感じていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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