還暦記念『西郷どん』の旅

  • 2019.03.29 Friday
  • 22:16

 

<前号の続き>

 

3泊4日の還暦記念旅行も、いよいよ最終日です。

『霧島国際ホテル』周辺から立ち上る湯けむりに別れを告げ、

天孫降臨神話を語り継ぐパワースポット『霧島神宮』へ。

ホテルから車で15分ほどで到着です。

高さ22.4m、柱間16mの大鳥居は、西日本一の大きさを誇ります。

石段を一歩一歩踏みしめる度に、「あぁ、歳取ったなぁ・・・」

と体力の衰えをじみじみ感じましたが、

「昨日、開聞岳を登ったじゃん!」と気を持ち直しました。

厳粛な空気に包まれ、境内を進んでいくと、

国歌「君が代」で歌われる『さざれ石』があります。

長い年月をかけて小石が一つの大きな岩の塊になる・・・

「君が代」の情景が目に浮かんできます。

社殿のすぐそばに立つ杉のご神木は樹齢800年、

高さ38m、幹回り7.3mで、南九州の杉の祖先といわれています。

確かに立派な杉ですが・・・

お隣の根羽村には、もっと凄い杉があります。

国天然記念物『月瀬の大杉』は、樹高40m、幹回り14mに達し、

日本第6位、長野県第1位の巨木なのです。

文部省調査によると樹齢は、な、な、なんと、約1800年!!!

「どやっ!」郷土の誇りです。

「西の日光」の名を持つ豪華な社殿に手を合わせ、

平成30年を無事に終えることができたことに感謝し、

新たな年への精進を誓いました。

 

鹿児島空港へ向かいながら、道すがらよさそうな場所が

あれば立ち寄ろうと車を走らせていると・・・

ノーマークだった『塩浸温泉龍馬公園』の看板が!

「龍馬」を看過する訳にはいきません。

坂本龍馬が妻・お龍と日本最初の新婚旅行に霧島を訪れ、

最も長く逗留したのが塩浸(しおひたし)温泉だそうです。

龍馬が姉・乙女に送った手紙に

「実にこの世の外かと思われ候ほどのめずらしき所なり」

と絶賛しており、龍馬資料館を『この世の外』と名付けたそうです。

「ご案内しましょうか」と声をかけてくださったのは、

NPO法人薩摩龍馬会の池田博康さんです。

龍馬を通じて、またまた素敵なご縁をいただきました。

池田さんの分かりやすく興味深いお話しのおかげで、

楽しく価値ある時間を過ごすことができました。

龍馬が高杉晋作からもらい、寺田屋事件で使用された拳銃

(S&W モデル2 アーミー)のレプリカです。

【蕎麦屋 侍】店内にも展示してあるので、是非ご覧ください。

高千穂峰の山頂に突き刺さっている『天の逆鉾』の

レプリカもあります。

龍馬は新婚登山の際、これを抜きお龍と大笑いしたと

乙女への手紙に記されています。

NHK大河ドラマ『龍馬伝』にまつわる品々もありましたが、

な、な、なんと、龍馬を演じた福山雅治が使用したという

着物を着せていただきました。

比べてみると、どちらが本物の福山雅治か分かりません。

池田さん、素晴らしい思い出をありがとうございました!

 

飛行機の時間にはまだ余裕があったので、池田さんおススメの場所へ。

JR九州・肥薩線の『嘉例川駅』です。

1903年(明治36年)築の登録有形文化財の駅舎は県内最古で、

全国でも珍しい特急が停まる無人駅です。

100年以上も雨風に耐え続け、今なお現役の駅舎には、

鍛え上げられた職人のような風格が漂っています。

1888年(明治21年)築の【蕎麦屋 侍】と重なるものがあり、

なんだか「親戚のおじさん」のように思えました。

(【蕎麦屋 侍】の方が年上ですが・・・)

ゴミひとつない手入れの行き届いたきれいな駅舎は、

所有者である地元自治体の管理下にあるとのこと。

この駅を愛する人々の温もりに包まれながら、

ゆったりとした心地よい時の流れに浸りました。

 

鹿児島空港内のレストランで昼食を済ませ、

後ろ髪を引かれる思いでホワイト色のFDA機に搭乗しました。

定刻の14時10分に鹿児島に別れを告げ、

15時30分に富士山静岡空港に到着。

この日も曇り空で、富士山には会えませんでした。

60年という歳月を振り返ると、まさに山あり谷ありの

ハチャメチャな人生でしたが、この旅を終え、

全てに恵まれた現代を生きる自分が「苦労した」「大変だった」

などと簡単に口に出してはいけないと強く感じました。

すぐに弱音を吐いてしまう蕎麦侍ですが、

「西郷どん×お糸はん」「龍馬×お龍さん」「萬平×福ちゃん」のように

妻に支えられながら生涯現役を目指していきます。

 

冬季休業を終え、いよいよ営業再開です。

「蕎麦侍の名に恥じぬよう、武士道精神を重んじ、

感謝の気持ちと思いやりを忘れず、蕎麦打ち道に精進して参ります」

あれっ???

 

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