ラストサムライに出会う旅

  • 2020.02.28 Friday
  • 08:02

 

<前号の続き>

 

12月14日(土)、7時30分にホテルを出て

姫路ターミナルスクエアに向かいます。

7時55分発の神姫バス『書写山ロープウェイ』行きに乗り、

 終点に降り立つと、ロープウェイに乗り換え、

紅葉の名残を眺めながら、4分ほどの空中散歩です。

 

山上駅のその先にあるのが、今回の旅の第一目的地

書寫山圓教寺(しょしゃざんえんきょうじ)です。

標高371mの山上一体に13の史跡があり、

西の比叡山とも称される天台宗三大寺院のひとつです。

なるほど、昨年3月に訪れた比叡山延暦寺にも

こんな石塔がありました。

山上駅からマイクロバスが出ていますが、

山歩きが大好きな蕎麦侍夫婦は、勿論、参道を上ります。

西国三十三観音道には、その名のとおり随所に観音像が祀られており、

姫路市街を眺めながら、清々しい気分で歩を進めます。

 

10分ほどで仁王門に到着です。
これより先、圓教寺境内に入っていきます。

さらに10分ほど進むと、圧巻の建物が現れます。

山の中腹からせり出すように建つ摩尼殿(まにでん)です。

見てのとおり京都の清水寺と同じ舞台造りで

な、な、なんと、釘が一本も使われていないそうです。

愛知県岡崎市から移築した【蕎麦屋 侍】の古民家も同じです。

(移築後は耐震等のため釘やかすがいを使っています)

世界に誇る日本の木造建築の高度な技術に脱帽です。

 

摩尼殿から近道を行かず、獣道のような山道を楽しみ、

白山権現経由で広い境内に出ることができます。

大講堂、食堂、常行堂がコの字に並ぶ

威風堂々の迫力ある姿に圧倒されます。

大講堂(だいこうどう)は圓教寺の本堂に当たる堂で、

お経の講義や論議が行われる学問と修業の場です。

食堂(じきどう)は修行僧の寝食のための建物ですが、

今は1階に写経道場、2階が寺宝の展示館となっています。

常行堂(じょうぎょうどう)は、阿弥陀仏の名を

唱えながら本尊を回る修行をするための道場です。

 

とうとうラストサムライに出会うことができました!

圓教寺は2003年のハリウッド映画

『ラストサムライ』のロケ地として使われました。

食堂、常行堂を中心に多くのシーンがこの地で撮影されています。

ここに立ち、五感を研ぎ澄ませると、

勝元(渡辺謙)とオールグレン(トム・クルーズ)が確かにいます。

心が洗われ、肚の底から力が湧いてきます。

サムライはじめ先人たちの生きざまを想像すると、

ひ弱で甘っちょろい自分が情けなくなりますが、

己を見つめ直す機会を持つことは、旅の醍醐味のひとつです。

ちなみにトム・クルーズは、ヘリコプターでここに通ったそうです。

さすがスーパースターは違いますな〜。

映画『ラストサムライ』を知らなかったというあなた、

蕎麦侍愛蔵のDVD、サントラCDをお貸ししますので、

是非、武士道の世界をご堪能ください。

女将は、90歳になる父親の健康祈願のため、

写経をさせていただきました。

無心に打ち込むその姿はとても神々しく、

勝元(渡辺謙)が拝んでいた常行堂本尊の

丈六阿弥陀如来坐像のようにも見えました。

蕎麦侍は、いつも女将という如来様に守られております。

実は、2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』でもロケ地に使われました。

実際の歴史上でも、圓教寺は黒田官兵衛の進言により、

豊臣秀吉が毛利攻めの本陣を置いた場所として知られています。

 

中学3年生の時、映画『燃えよドラゴン』を観て

ブルース・リーになりきった時のように、

61歳の蕎麦侍は、勝元になって山を下りました。

 

バス乗り場の近くに『姫路市書写の里・美術工芸館』があることを知り、

急遽、立ち寄ることにしました。

和モダンの魅力溢れる外観に引き寄せられます。

姫路市出身の東大寺元別当・清水公照師の作品、

コレクションをメインに展示してありますが、

瀬戸・九谷・信楽・清水・備前・萩・唐津・

有田など各地の窯元で焼き上げた泥仏270体は、

人間臭さが滲み出ており、親しみを感じる仏さまです。

播磨ゆかりの名工や工芸作家にスポットを当てた

展示室にあった明珍火箸・・・

19世紀頃、姫路藩主である酒井家に仕えていた

甲冑師として名高い明珍家が作り始めた火箸です。

兵庫県指定伝統工芸品に指定されていますが、

その火箸を使った心に沁みわたる澄んだ音色の風鈴は

【蕎麦屋 侍】の夏の風物詩となっています。

10年ほど前、JR名古屋タカシマヤの物産展の折に、

名古屋に住んでいた次男に頼んで入手したものです。

こんな所で出会うとは、びっくりぽんだす。

 

姫路駅行きのバスに乗り込み、『好古園前』で途中下車。

女将の希望で『西御屋敷跡庭園 好古園』を訪れました。

姫路市制百周年を記念して造営され、

平成4年に開園した池泉回遊式の日本庭園です。

『好古園』の愛称は、姫路藩主・酒井家が文武両道の振興を図った

藩校『好古堂』に因んでいるそうです。

本格的数寄屋造りの茶室での優雅なひとときに、

姫様はご満悦でした。

 

<次号へ続く>

 

最後に、『びっくりぽん!蕎麦好きの愛車だす』のコーナーだす。

 

【番外編】ダットサン・ブルーバード <1963年 初代後期型>

(兵庫県姫路市・初老のダンディさま)

書寫山を下り、美術工芸館に向かう道すがら、

路上で車の手入れをしている人の姿がありました。

近づいてみると、初老のダンディな方でした。

愛車は、な、な、なんと、ダットサン・ブルーバード!

ご主人にぴったりの気品溢れる姿にうっとり。

お話を伺うと、2年前、青森県弘前市から嫁入りしたとのこと。

隅々までピカピカに磨き上げられ、

強いこだわりと深い愛情が伝わってきました。

(残念ながら愛車とのツーショットはNGでした)

2012年(平成24年)12月のフルモデルチェンジで

ブルーバードの名は消滅してしまいましたが、

その初代に出会えたことにびっくりぽんだす!

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